言語を話す上では、文法は基礎的なルールであって、話す上ではとても大切ですが、
かと言ってルールだけを知っていても会話が出来なければコミュニケーションが成立しません。
良く言われるのが、日本人は話すのが苦手ですが、文法は得意、ということですよね。
これは歴史を遡ると、日本が開国した時代には「英語を話すこと」よりも、いかに多くの書物を
日本語に訳すことが出来るか、が鍵でした。
その流れから「英語」→「日本語」に訳すスタイルが授業の中心になっていましたが、今日ではグローバル化で世界が身近になった流れから、
「話すこと」を重視した英語のクラスが増えて来たのも実感します。
文法と会話、どちらが大切かと言われれば、結論から言えばどちらも大切です。
特にビジネスの現場では最も使う能力は「読む」「書く」能力であり、これが得意であれば、少々会話が苦手でも十分に交渉は成立するケースもあります。
かと言ってある程度綺麗な発音とそれなりの語彙力と文法で、しっかりとした考えを持って話せなければ信頼されません。
英語の4技能「話す」「聞く」「読む」「書く」のバランスはとても大切で、本当に世界の土俵で活躍するためには、
文法に偏った学習ではなく、会話に特化した学習でもなく、本を読み、自分の考えを書き、話し、様々な英語を聞くことが大切です。
受験や資格も今後の進路においてもちろん大切ですが、「本当の英語力」とは何なのか、
目まぐるしく変わっていく世界情勢の中で何が大切なのか、アンテナを張っていられるようにしたいですね!